この記事のポイント
- スポンサーブランド広告は、検索結果の一番上(トップ枠)や検索結果の途中に、動画やブランドロゴを大きく表示できる強力な広告メニューです。
- 「商材の魅力が伝わりにくい商品」や「競合商品との違いが分かりにくい商品」において、動画広告は競合に圧倒的な差をつける武器になります。
- プロダクト広告に比べて費用対効果(ROAS)が低くなりやすいため、通常日は予算を抑え、セール時に絞って活用するのが運用を成功させるコツです。
- プライムデーなどのビッグセール時に、ブランド広告とプロダクト広告を併用することで、検索結果画面を自社商品で「面で制圧」することができます。
- 審査落ちを防ぐため、動画には必ず字幕をつけ、冒頭の数秒で商品の魅力を端的に伝えるクリエイティブを作成することが重要です。
スポンサーブランド広告・動画広告の基礎と役割
検索結果の最も目立つ場所を確保し、ブランドの認知から購入までを幅広く促す広告です。
Amazonの広告運用において、売上の大黒柱となるのが「スポンサープロダクト広告」です。しかし、競合が激化するカテゴリでさらに上の売上ステージを目指すのであれば、「スポンサーブランド広告」およびその中の一機能である「動画広告」の活用が欠かせません。
スポンサーブランド広告は、Amazonブランド登録を完了している出品者のみが利用できる特別な広告メニューです。
お客様がキーワードで検索をした際、検索結果の「一番上(トップバナー枠)」にブランドロゴと3つの商品を並べて表示させたり、検索結果の途中に自動再生される「動画広告」を差し込んだりすることができます。
(単体商品への誘導)
自動再生の動画
動画広告の最大の強み:商材理解の促進と差別化
静止画だけでは伝わりにくい商品の魅力を、自動再生の動画で直感的にアピールします。
スポンサーブランド広告の中でも、特に強力な武器となるのが「動画広告」です。お客様がスマホやPCで検索結果をスクロールしていると、検索結果の途中で商品の動画が自動的に再生され始めます。
この動画広告は、以下のような商品において劇的な効果を発揮します。
- 使い方や組み立てが複雑な商品: アウトドア用品やガジェットなど、静止画だけでは使用感が伝わりにくい商品は、動画で動いている様子を見せることで一気に商材理解が進みます。
- 質感やシズル感が重要な商品: アパレルの生地感や、食品の美味しそうな湯気、化粧品の使用前後の変化など、感覚的なアピールが必要な商材と動画の相性は抜群です。
- 競合商品との違いが分かりにくい商品: 検索結果に似たような画像の商品が並んでいる場合、自社だけが動画でアピールできれば、お客様の視線を独占し、圧倒的な差別化を図ることができます。
文字を読まないお客様が増えている現在において、動画による直感的な情報伝達は、購入のハードルを下げる非常に有効な手段となります。
ROASが低いのはなぜ?プロダクト広告との使い分け
ブランド広告は認知を広げる役割が強いため、ROASの数字だけで良し悪しを判断してはいけません。
スポンサーブランド広告を導入した出品者様からよくお聞きするのが、「プロダクト広告に比べて費用対効果(ROAS)が著しく悪く、運用を止めてしまった」というお悩みです。
実は、ブランド広告のROASが低くなりやすいのには明確な理由があります。
プロダクト広告は商品詳細ページに直接飛び、すぐに「カートに入れる」ボタンを押すことができます。一方でブランド広告は、クリックした後に「ブランドストア(店舗のトップページ)」や「複数商品が並ぶリスト」に飛ぶことが多くなります。
お客様からすると、すぐに購入するのではなく「まずはこのブランドにどんな商品があるか見てみよう」というウィンドウショッピングに近い状態になるため、すぐに購入(コンバージョン)に結びつきにくく、結果としてROASが低く算出されがちなのです。
そのため、プロの運用ではブランド広告に対してプロダクト広告と同じROAS目標を追うことはしません。通常日は予算を抑えめに設定し、「認知度を上げるための投資」として割り切るか、次項で解説する「セール時の集中投下」に絞って活用するのが運用のコツとなります。

ブランド広告単体のROASが悪くても、ブランド広告で商品を知ったお客様が、後日指名検索(ブランド名で検索)をしてプロダクト広告から購入するという間接的な効果(アシスト効果)が働いているケースが多々あります。アカウント全体の売上推移を見ながら判断することが大切です。
「動画広告を作りたいがノウハウがない」「今の広告のROASが悪く、どこを改善すべきか分からない」という事業者様は、ぜひ株式会社IRUNEにご相談ください。プロダクト広告とブランド広告の最適な予算配分と、利益を残すプロの運用をご提案いたします。
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セール時に威力を発揮!検索結果を「面で制圧」する戦略
通常日は予算を抑え、ビッグセール時に広告を強めることで競合を画面から押し出します。
通常日での運用が難しいスポンサーブランド広告ですが、プライムデーやブラックフライデーといったビッグセールの開催時においては、その真価を最大限に発揮します。
セールで購買意欲が跳ね上がっているお客様がキーワード検索をした際、以下のような布陣で検索結果画面を自社商品で埋め尽くす(ジャックする)ことが、プロが実践する強力な相乗効果戦略です。
このように、各種広告メニューを組み合わせて検索結果の「面」を自社で制圧することで、ライバル商品はスマホの画面外へと押し下げられ、お客様の比較検討の選択肢から競合を排除することが可能になります。この戦略を実行するためにも、セール時に向けた予算配分と事前の広告審査通過が欠かせません。
審査落ちを防ぐクリエイティブ作りのポイント
Amazonの厳しいガイドラインをクリアし、開始数秒で魅力を伝える工夫が必要です。
スポンサーブランド広告および動画広告は、出稿前にAmazonによるクリエイティブ(画像や動画の内容)の審査が入ります。この審査はプロダクト広告よりも厳しく、ルールを理解していないと何度も審査に落ちて時間をロスしてしまいます。
動画広告を作成する際は、以下のポイントを抑えて制作を進めてください。
Amazonの動画広告はデフォルトで「ミュート(音声なし)」で自動再生されます。音声で説明するのではなく、画面に大きめの字幕(テロップ)を入れて、無音でも商品の魅力が100%伝わるように設計します。
お客様のスクロールスピードは非常に速いです。壮大なブランドの歴史から語り始めるのではなく、最初の3秒で「何の商品か」「どんな悩みを解決できるか」という結論を見せてください。
また、動画内に「Amazonで1位!」といった根拠のないランキング表記や、薬機法に抵触するような過剰な表現(「必ず治る」など)が含まれていると一発で審査に落ちます。ガイドラインに沿った誠実な表現を心がけましょう。
まとめ:目的を持った運用でブランドのファンを増やす
プロダクト広告とブランド広告の役割を明確に分け、相乗効果を狙いましょう。
Amazonにおけるスポンサーブランド広告と動画広告の運用戦略についてお伝えしてきました。
プロダクト広告と同じROAS指標で判断してしまうと失敗しがちなメニューですが、「商材理解の促進」や「セール時の検索結果の制圧」という明確な目的を持って投下すれば、競合に圧倒的な差をつけることができる最強の武器となります。
特に動画広告は、制作のハードルがある分、ライバルの参入が遅れている「ブルーオーシャン」な領域でもあります。早めに着手し、ブランドのファンを増やしていくことをおすすめします。
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