この記事のポイント
- Amazonブランドストアは、自社の世界観を表現し、競合商品への離脱を防ぐための「専用の店舗ページ」として機能します。
- 「ただカッコいいページ」を作るのではなく、お客様が迷わず目的の商品にたどり着ける「売れる動線設計」が何よりも重要です。
- ストア構築にはAmazonブランド登録が必須となります。商標権の取得など、事前の準備をしっかりと整える必要があります。
- トップページからカテゴリごとの階層を分け、スマートフォンでの見え方を最優先にしたレイアウトを組むことが成功の鍵です。
- ストアインサイト(分析データ)を活用し、どのページが売上に貢献しているかを定期的に確認して改善を繰り返すことが求められます。
Amazonブランドストアとは?なぜ今必要なのか
競合商品への流出を防ぎ、自社商品の魅力をまとめて伝える「専用のショーウィンドウ」として機能します。
Amazonで商品を販売していく中で、「自社の商品をもっと知ってほしい」「他の商品も一緒に買ってもらいたい」と感じたことはありませんか?
Amazonブランドストアは、Amazonという巨大なプラットフォームの中に、自社専用の「お店(店舗ページ)」を無料で構築できる機能です。
通常の商品ページ(カタログ)では、画面の端に他社の商品が「関連商品」として表示されるため、お客様が別のページへ離脱してしまうリスクが常にあります。しかし、ブランドストアの中には他社の商品は一切表示されません。お客様の視線を自社ブランドだけに集中させることができるのが最大のメリットです。
さらに、ブランドの歴史やこだわりを画像や動画で自由に表現できるため、お客様に安心感を与え、ファン(リピーター)になってもらうための重要な役割を担います。
ストア作成に必要な「Amazonブランド登録」の準備
ストア機能を利用するには、事前に商標権を取得し、Amazonへブランド登録を行う必要があります。
ブランドストアは、Amazonに出品すれば誰でもすぐに作れるわけではありません。利用するための必須条件として、「Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)」を完了している必要があります。
- 1. 商標の取得または出願: 日本の特許庁などで、テキストまたは図形による商標を取得(または出願中)している必要があります。
- 2. ブランドロゴの準備: 商品本体やパッケージに、恒久的にブランドロゴが印字されている状態の写真を用意します。シールなどの簡易的なものは認められない場合があります。
- 3. Amazonへの申請: セラーセントラルから商標番号や必要書類を提出し、審査を通過することでブランド登録が完了します。
商標の取得には数ヶ月の期間がかかることもあります。将来的にブランドストアを活用して売上を伸ばしていきたいとお考えの場合は、早めに商標の準備を進めておくことをおすすめします。

ブランド登録を完了すると、ストアが作れるようになるだけでなく、商品ページにリッチな画像を追加できる「商品紹介コンテンツ(A+)」や、動画の掲載、そして悪質な相乗り出品を排除するための強力なツールが使えるようになります。本格的にAmazonで売上を作っていくなら、ブランド登録は避けて通れない道です。
売上を逃さない!ブランドストア設計の3つの鉄則
お客様が「迷わない」階層構造と、主力商品を前面に押し出す配置が売上を左右します。
いざストアを作れるようになっても、ただ綺麗でカッコいいだけのページを作ってしまっては売上には繋がりません。お客様が欲しい商品をすぐに見つけられる「動線」を設計することが鉄則です。
ストアを訪れたお客様の多くは、トップページだけを見て離脱してしまいます。そのため、一番売れている商品(ベストセラー)や、今売り出したい新商品は、トップページの最も目立つ上部に配置し、すぐに購入できる状態にしておきましょう。
商品数が多い場合は、1つのページに全てを詰め込まず、「化粧水」「美容液」のようにカテゴリごとにサブページ(階層)を作成します。ナビゲーションメニューを整理することで、お客様が迷子になるのを防ぎます。
「この商品を買う人は、こちらも一緒に買っています」という関連性のある商品を隣同士に配置します。例えば、シャンプーの横に詰め替え用やトリートメントを並べることで、自然な形で客単価のアップを狙うことができます。
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スマートフォン表示を最優先にすべき理由
Amazonでの買い物の大部分はスマートフォンから行われます。スマホでの見え方が売上に直結します。
ストアを制作する際、パソコンの大きな画面でデザインを確認しながら作業を進めることが多いと思います。しかし、実際にAmazonでお買い物をするお客様の多くは、スマートフォンの小さな画面を見ています。
パソコンでは綺麗に横並びになっている画像も、スマートフォンで見ると縦に長く伸びてしまい、スクロールするのが面倒になって離脱される原因になります。また、画像の中の文字が小さすぎて読めないといった問題も頻繁に起こります。
ストアの構成を組む際は、必ず「モバイルプレビュー」機能を使って、スマートフォンで見たときに文字が読めるか、ボタンが押しやすいか、商品がすぐに見つかるかを最優先でチェックしてください。モバイルファーストの視点を持つことが、売上を逃さないための重要なポイントです。
【実践手順】ストアビルダーを使った構築の流れ
専門的なプログラミング知識は不要です。用意されたパーツをパズルのように組み合わせて作成します。
Amazonの「ストアビルダー」という機能を使えば、HTMLなどの専門知識がなくても、直感的な操作でページを作成することができます。基本的な構築の流れをご紹介します。
「商品グリッド」「マーキー」など、目的に合わせたテンプレートを選びます。迷った場合は「空白のページ」から自由に組むことも可能です。
ヘッダー画像、テキスト、動画、商品一覧などの「タイル」をドラッグ&ドロップで配置していきます。商品のASINを入力するだけで、価格やレビューが自動で表示されます。
完成したら「審査に提出」ボタンを押します。Amazonのガイドライン(誇大広告がないか等)の審査が行われ、通常数日以内に公開されます。
ストア公開後の分析と改善(ストアインサイト)
公開して終わりではありません。「ストアインサイト」を活用して、データに基づいた改善を繰り返します。
ストアを公開した後は、セラーセントラル内にある「ストアインサイト」という分析ツールを必ず確認するようにしましょう。このツールを使うことで、ストアがどれくらい売上に貢献しているかを具体的な数字で把握することができます。
| 確認すべき主な指標 | 見るべきポイントと改善策 |
|---|---|
| 訪問者数と閲覧数 | どのページが最も見られているかを確認します。見られていないページがあれば、トップページからの導線(リンク)を見直します。 |
| 売上とコンバージョン率 | 訪問者が実際に購入に至っているかを確認します。コンバージョン率が低い場合は、商品の配置や訴求内容(画像)を改善する必要があります。 |
| トラフィックの参照元 | お客様がどこから(Amazon内の自然検索、スポンサーブランド広告、外部SNSなど)ストアにやってきたかを把握し、広告費の配分を最適化します。 |

特に「スポンサーブランド広告」を運用している場合、広告の遷移先をブランドストアに設定することが多くなります。ストアの出来栄えが広告の費用対効果(ROAS)に直結するため、ストアインサイトの数字を見ながら、定期的にトップページの画像を入れ替えたり、商品の並び順を変えるテスト(ABテスト)を行うことが、売上を伸ばし続けるための秘訣です。
結論:ブランドストアは作って終わりではなく「育てる」もの
お客様の動きに合わせて改善を続け、自社ブランドのファンを増やしていく土台にしましょう。
Amazonブランドストアの役割から、売れる設計の鉄則、そして構築後の分析方法までをお伝えしました。
ブランドストアは、他社商品への目移りを防ぎ、自社商品の魅力を存分に伝えることができる非常に強力なツールです。しかし、ただ綺麗なページを作って放置するだけでは、その効果を十分に発揮することはできません。
スマートフォンでの見やすさを徹底し、お客様が迷わず欲しい商品にたどり着ける動線を設計すること。そして、ストアインサイトのデータを見ながら、季節のイベントや新商品の発売に合わせてページを更新し、「育てる」意識を持つことが成功への近道です。
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